ニュージーランドアンバーについて

日本ではあまり知れれておりませんが以前、ニュージーランドは琥珀が多く取れる地域として有名でした。ニュージーランド先住民マオリ族や多くの人たちから愛されているニュージーランド産アンバーについてちょっとお話をしたいと思います。
カウリ松の木

ニュージーランドアンバーはカウリ松という木の樹液が化石化したものです。

カウリ松は常緑樹の一種で、常緑樹が初めて地球に生息したのは三畳紀、おおよそ2億2000万年前とわれています。

太古、ニュージーランドは大きなゴンドワナ大陸という大陸の一部でした。ゴンドワナ大陸が分裂した後、カウリ松は、ニュージーランドの北島のみに生息するようになりました。

多くの常緑樹に包まれ、素晴らしかったニュージーランド北島の森林でしたが42,000年前の最後の氷河期の初頭、ほとんどが破滅してしまいました。


津波、または隕石の飛来が強い説となっていますが、実際の原因は未だ不明のままです。

しかしニュージーランド北島の一部分に泥炭沼に守られ、若干のカウリ松の木が残りました。

泥炭沼の中でほとんどの葉と樹皮と同様にカウリ松の木は、何万年もの間、完全な状態で保存されていました。

現代、カウリの木はニュージーランド北島の一部の地域を除き、他の世界中のどこにも自然に生息することはありません。

琥珀になるまで

カウリ松が損害を受けるとき、損傷部分を守るために内部の樹脂からできた大量の樹液が傷部分を覆います。

木の損傷部分が治ると樹液は硬いかたまりとなって地面に剥がれ落ち森のゴミとなります。

森のゴミとなった樹液が長い年月をかけ化石化してできたものがコパル(ヤングアンバー)、アンバー(琥珀)となります。

数千年もの間に3回か4回ほどカウリ松森林は古くなりまた自然火災などの原因で死んでしまい地中に埋まっていきました。

カウリ松の木の樹液
カウリ松 琥珀

様々な琥珀の利用方法

ニュージーランドの先住民マオリ族は、カウリ松のの多くの用途を見つけました。

カウリ松の木の部分はは彼らのWaka(戦闘カヌー)を作成するための上質な材木として使用され、またコパル、アンバーはガムとして噛んだり、入れ墨を入れるための道具として使用されました。


マオリ人と取引を行っていたヨーロッパ人はすぐにカウリ松に興味を持ち、材木、アンバーを求め北島に降り立ちました。

カウリ松アンバーは高品質なニスの成分として重宝され、1830年前半までに多くのカウリ松、ニュージーランドアンバー(カウリ松アンバー、コパル)がヨーロッパに輸出され、世界中で愛用されるようになりました。

しかし、以前に多くのカウリ松の木が切られたため、現在カウリ松の伐採は許可されておりません。またアンバーも以前と比べると少量しか世界中に輸出されなくなりました。


アンバーは温かみ、そして生きるエネルギーを与えてくれる元気でそして繊細な優しい子です。天然石をはじめ、全て自然からの大切な贈り物ですので、大事に仲良く付き合っていきたいと思います。

 

 

カウリ松 アンバー 装飾品
カウリ松アンバー(琥珀)の装飾品
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